いまやイタリア料理も日本人にとって馴染みのあるものとなりましたが、
そもそも「イタリア料理」って何?
そんな疑問をお持ちの人はいませんか?
パスタ? ピザ? オリーブオイルとにんにくを使ったような料理? 漠然とこんなふうに思っている人も多いことだと思います。しかし・・・
どれも不正解です!!
パスタも、ピザも、オリーブオイルとにんにくを使った料理も「イタリアで食べることができる料理」ではありますが、「イタリア料理」と言うことはできません!! なぜなら・・・ 「イタリア料理」というひとつの枠でくくった料理は存在しないからです!!! イタリアというのは各州ごとに、いや、もっと細かく言うならば各町ごとにその土地の気候や農業、あるいは歴史と密接に繋がりのある、郷土料理が存在するんです。 そして、それぞれの土地の郷土料理は基本的にその土地でしか食べることができません!
例えば、同じロンバルディア州にある、クレモナとマントバはほぼ隣町ですが、クレモナの郷土料理「マルビーニ」(詰め物パスタの一種)は、マントバのレストランで見つけることはできないでしょう。 その逆にマントバの郷土料理「かぼちゃのトルテッリ」(詰め物パスタの一種)はクレモナのレストランのメニューには見つけることはほとんどないでしょう。つまり・・・ イタリア料理とは各土地ごとの伝統的な郷土料理の点の集まり と言えます。別の言い方をすれば、 The イタリア料理 というものは存在しないのです。
日本では、北海道の石狩鍋を北海道まで行かなくとも、東京の和食レストランで食べることができます。沖縄のソーキソバを大阪の沖縄料理店で見つけることができます。
ですが、イタリアのロンバルディア州バルテッリーナの郷土料理「ピッツォッケリ」(そば粉を練りこんだ手打ちパスタ)はバルテッリーナのレストランまで行かなければ食べることができないのです。 日本人の感覚からすれば、これはとても不便なことのようですが、これが イタリア人気質 で、自分の生まれ育った土地に対する、この上ない誇りと愛着心なのです。
 マントバの郷土料理「かぼちゃのトルテッリ」 (私が働いていたリストランテのものです)
さて、日本人からしてみればほとんど見た目も、食感も変わらない タリアテッレとフェットゥチーネ という手打ちパスタ。 タリアテッレはエミリアロマーニャ州フェッラーラの町で生まれた幅広い手打ちパスタ。 一方のフェットゥチーネはラツィオ州ローマ近辺で生まれた幅広い手打ちパスタ。 材料も見た目も 「同じでしょう??」 と誰もが言いたくなるようなこの二つのパスタ。 きっすいのローマの料理人から言わしてみれば 「タリアテッレなんかと一緒にしてもらっちゃあ困るね。フェットゥチーネのほうが美味しいよ」 と言います。 フェッラーラの人にしてみればその逆なんです。
ここにイタリア人の、 かわいいくらい頑固な、そして自分の土地と土地のものを愛する気質 が見えますね♪ これからそんな各州、各町にある、美味しい郷土料理をここで紹介していければと思います。
 イタリアの市場の風景 (むき出しの野菜や果物がゴロゴロ♪いかにもイタリアらしいですよね。)
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 テーマ:イタリアン - ジャンル:グルメ
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